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STEELWRIST社のチルトローテータ整備研修レポート【修理・工場】

2024 年9月1日から8日の日程で、スウェーデンはストックホルムにあるスチールリスト本社で行われた、チルトローテータのフルサービストレーニング(整備研修)に参加してきました。

チルトローテータは、当社としても一昨年から力を入れている機械で、レンタルや販売など、九州を中心に需要が広がればと思い普及活動に取り組んでいます。これまで、お客様の機械への取り付けなど少しづつではありますが実績を積んできており、さらに良いサービスをご提供できるよう、本場の技術を吸収すべく参加してきました。今回はそのレポートです。

福岡から羽田へ向かい、今回参加するメンバーと合流し、フランスのシャルルドゴール空港経由でスウエーデンへ。日本から私も含め5社8名参加で、初日は名刺交換から始まり、会社見学・スタッフ紹介など軽くオリエンテーションを行いました。2日目以降は、作業着に着替えて実機を基に実習。超がつくほど暑い日本と違って、日向は暑いけど日陰に入ると涼しいとても良い気候です。今回の研修では、3000時間以上稼働した機械を分解し、洗浄・オーバーホール・組立まで一連の作業を講師の方と一緒に行いました。我々が普段整備しているアタッチメントやショベルよりも複雑な構造のチルトローテータは、狭い本体の中に複数の部品収めているため、まず第一に「手順を守ること」そして「専用工具の必要性」を実感しました。また、設計の方に構造システムのお話、研修に参加された土木工事のオペレーターの方から取り付け、運用方法に関する実体験を聞くことができ、整備以外の面でも様々な知識を得られました。 

研修の合間にストックホルムの美しい街並みや食文化などを楽しむ時間もありました。ゆっくりと流れる欧州の時間の中でも、キッチリと仕事をする時間とリラックスする時間とが分けられており、仕事の際は、全力で集中するというのが印象的でした。

当社では、チルトローテータを導入する際、スウェーデンでは人手不足が深刻で、一人のオペレーターが様々な作業ができるようにと十数年前からチルトローテータが導入されているとは聞いていましたが、実際に、通りがかりに見える機械には、そのほとんどにチルトローテータが搭載機されており、欧州ではこれがスタンダードなのだなと改めて実感しました。

今回学んだ技術を活かし、チルトローテータの事なら任せて!と言ってもらえるようになれるよう精進します。

油機エンジニアリング㈱サービス部 豊福達也