古材の森企画展「時を問う〜集合的無意識 経年の美」レポート【古材の森】
2024年3月15日(金)~19(火)の期間で開催しました、企画展「時を問う〜集合的無意識 経年の美」山口美樹EXHIBITION2024無事終了いたしました。
期間中は、多くの方にご来場いただき、旧西原邸(古材の森)の建物がアーティストの手によって素晴らしい空間に変化しました。
古材の森では、次代を切り拓く先進性をもった若手アーティストを応援するとともに、ステップアップとしてのこれまで様々な企画を行っています。今回のアーティストも、100年近い年月が経っていても、時を構成するのは今であり、今という時が、歴史の1部分であるなど古材の森が大切にしている事を新たな切り口で表現していただいたと思います。また、アーティスト自身も、展覧会を通じて自身の新たな可能性に気づき、スタートに繋がるきっかけとなったという事でした。
〈展示名〉
山口美樹個展「時を問う〜集合的無意識 経年の美」
Miki Yamaguchi EXHIBITION2024
〈開催趣旨〉
糸島在住のアーティスト山口美樹の個展を開催致します。彼女は、主にニットを表現の手法としており、編地の表情、素材の重なり、色の配置による抽象表現で意識、感情といった見えない領域の可視化を目指しています。また、近年は、ニットだけでなく絵画での表現も行い、同様に色彩の変化による芸術的表現を試みています。今回はこれまで建物が紡いできた「時」をテーマとしたインスタレーション作品として展示いたします。
今回の展示タイトルでもある「時」は、出来事や変化を認識するための基礎的な概念とされています。故に時間は、事象の変化に依存するものとも言えます。
山口の表現は、量子力学、仏教、宇宙論、アミニズム、古代文明などから着想を得ており、目に見えない世界、感じるしかない領域を表現し、自己のエネルギーをコントロールすることで、意図する未来を創り出すことができるという思想を、本人なりの感覚、ひらめきを以て制作活動しています。
約100年の時を経た旧西原邸が持つ空間と、山口の表現が、見る者にとって見慣れないもので、受け入れ難いものであっても、その反応を感じ、自身の内側にある美を意識する部分と対話する装置になり、新しい何かを発見する機会となれば幸いです。
〈会 期〉
2024年3月15日(金)~19日(火) 11:00~17:00
〈開催期間中の催し〉
16日(土)15:00~山口美樹アーティストトーク
参加費:1,000円(コーヒー付)
〈企画・主催〉
古材の森(油機エンジニアリング株式会社)
弊社の「旧西原邸の動態保存と若手アーティスト発表の場」は、協議会の「これぞメセナ!」という企業メセナ活動を認定する制度「This is Mecenat」に認定されています。詳細は▼